取付施工要領|DIY制震

取付施工要領

【納入部品数の確認

① 納入された制震ダンパーのセット内容と部品数を確認してください。
注意:制震ダンパー 1本当たりのセット部品の構成および部品数は下記の図表のとおりです。
注意:制震ダンパーは必ず2本を一対として取付けますので、納入された制震ダンパーの本数が偶数本数となっているか確認してください。
② 数量の不足、不良品がある場合は販売代理店に報告して取りそろえてください。
注意:施工するまでは、雨など水のかからないところに保管してください

制震ダンパーの部品構成とセット内訳
※増幅パイプは延長パイプと同じ製品です。

【柱と横架材に制震ダンパーを取り付ける例】

① 制震ダンパー取付設計図面に従い、取付位置を確認してください。
注意:筋かい、アンカーボルト、ホールダウン金物と制震ダンパーの取付金物が干渉しないことを確認してください。


【手順1】
柱間が910㎜の場合、横架材の内法面から370㎜~520㎜の間を奥行き55㎜程度、間柱を切り欠いてください。
【手順2】
垂直取付距離H:横架材の内法面から1024㎜、水平取付距離W:柱の内法面から600㎜に取付金物用の墨付けを行ってください。床合板の上からのビス打ちも可能です。
【手順3】
取付金物の位置を確認し、専用ビスで取付けて下さい。床合板への取付の場合も付属のビスで取付可能です。※床合板は指定ピッチで釘打ちしてください。
【手順4】
ダンパー本体を増幅パイプに挿入し、パイプ中の穴にダンパーピンを差し込み、スナップピンでパイプとダンパーを固定してください。

【手順5】 
ダンパーのピストンロッドを上側にして床側から取付、穴部にダンパーピンを入れ、スナップピンで固定して下さい


【手順6】
ダンパーのピストンロッドを30㎜程押し込み柱側の取付金物にダンパーピンを入れスナップピンで固定して下さい。

【手順7】 
取付後、ピンがしっかりと止まっていることを確認してください。
注意:取付後はできるだけ水にぬらさないようにして下さい。もし、濡れた場合はその都度ふき取ってください。

取り付け完成

取り付け例【間柱切り欠きあり】
1組2本設置:ハの字又は逆ハの字状になるように設置



取り付け例【間柱切り欠きあり】
2組4本設置:ピストン部が上側になるように設置


取り付け例【間柱切り欠きなし】
間柱の切り欠きができない等の場合、金物の取付位置を変更することも可能です。取付距離一覧表をご覧ください。

【柱と柱に制震ダンパーを取り付ける例】

制震ダンパーは柱と柱に取付ることも可能です。ホールダウン金物等と干渉する場合は下記を参考に施工してください。

※柱-柱取付でも、柱-横架材取付の場合と比べ、制震ダンパーの効果は低下しません。
※本手順で示す標準取付距離を変更する場合は、各箇所の取付距離をp6 表2で確認の上、ダンパー取付ピン間距離が常に1215mmとなるように施工してください。

【取り付け例



制震ダンパー取付施工チェックリスト

・部品数
□ セット部品の数を確認した
・事前の取付位置の確認
□ 取付金物が他の構造部材、耐震部材、特にホールダウン金物と干渉しないことを確認した
□ 隅角部からの取付金物の位置が標準取付距離または取付距離一覧表に記載のある通りとなっている
・取付後の確認
□ 制震ダンパーのピストンロッドの位置が上側に設置されている
□ 取付金物1つに対して6本のビスが施工されている
□ ダンパーピン、スナップピンが指定どおり取付いている
□ 曲がり、ねじれ、緩み、ガタツキがないことを確認した
□ 部品に余りがないことを確認した
・その他
□ 水に濡れた場合はその都度ふき取った

制震ダンパー取付距離一覧表

現場の条件によって取付位置をずらす必要がある場合は、下記の表を参考に各箇所の取付距離を変更の上施工してください。
水平方向の取付位置が隅角部に近づく (ダンパーの水平設置角度が急になる)ほど、制震ダンパーの効果は下がります。やむを得ない場合を除いて、水平取付距離Wが小さくなる(ダンパーの水平設置角度が急になる)方への変更は避けて下さい。

表1 柱-横架材施工ver 取付距離一覧表(単位mm)
※黄色マークは標準取付図で示される標準取付距離です。

表2 柱-柱施工ver 取付距離一覧表(単位mm)
※黄色マークは標準取付図で示される標準取付距離(柱間910mm、105角柱)
※Hdの寸法は取付部の状況に応じて任意に設定可能です。

増幅パイプ無しの取り付け例

設置個所の都合により増幅パイプ付きでの施工が困難な場合は下図のように、制震ダンパのみを柱と横架材のコーナーに取付ることも可能です。
※増幅パイプ無しの場合は制震ダンパーの効果が低下しますので、やむを得ない場合以外は増幅パイプを利用しての施工をお願いします。
【手順1】
195mmの取付箇所に墨付けを行なって下さい。

【手順2】
取付金物の位置を確認し、専用ビスで取付て下さい。

【手順3】
制震ダンパーのピストンロッドの出を約30mm程ゆっくりと押し込んで下さい。

【手順4】 
ダンパーのピストンロッドを上側にして取付、穴部に接合ピン1(ダンパーピン)を入れて下さい。

【手順5】 
接合ピン2(スナップピン)を接合ピン1(ダンパーピン)に取付て下さい。

【手順6】
ダンパーのピストンロッドの出を微調整して下さい。

【手順7】 
他端に接合ピン1(ダンパーピン)を入れて下さい

【手順8】
接合ピン2(スナップピン)を入れて下さい。

【手順9】 
取付後、曲がり、ねじれ、緩み、ガタツキがないことを確認して下さい。 

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