設計方法

制震装置を取り付けられる家かどうか確認しよう

DIY制震は、下の写真模型のような木造在来軸組工法専用となっています。

木造軸組み工法の模型

木造軸組み工法の模型

*下記の建物には取り付けられませんので、ご注意ください*
  • ツーバイフォー工法
  • 軽量鉄骨造
  • その他、鉄骨造・RC造等

設計図を入手しよう

建物には必ず設計図が存在します。建築確認申請書の中に図面があるはずですので、探し出しましょう。
図面がない場合は、建物を設計した建築設計事務所や住宅メーカーに連絡をして入手しましょう。
それでも図面が入手できない場合は、家の中を実測して図面を復元しましょう。

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使用する制震装置はこれ!

制震ダンパーには、DIY制震に最適な小型のオイルダンパーを使用します。早稲田大学曽田研究室で開発された信頼性が高いDIY制震ダンパーです。

DIY制震ダンパー

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・DIYに最適な制震装置(作成中)

使用する制震ダンパーの本数

ダンパーの本数は下記を目安にしてください。
平屋:延べ床面積100㎡で8本、以降10㎡増えるごとに2本追加。
2階建:延べ床面積100㎡で16本、以降10㎡増えるごとに4本追加。
3階建:延べ床面積100㎡で24本、以降5㎡増えるごとに4本追加。

横軸:延床面積 縦軸:本数

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延床面積とは?
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設置する階

2階建ての場合は1階にすべて入れてください。
3階建ての場合は、1階の全体本数の2/3、2階に1/3を入れてください。

設置する階イラスト
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・補強するのは1階。(作成中)

柱と耐力壁の位置を確認しよう

制震ダンパーは柱と梁、または柱と土台に取り付けます。まずは家の中で取り付けられそうな位置と、柱の位置を確認します。

配置例1

配置例2

取り付け易い場所は、廊下などの狭い場所よりも、広い部屋がおすすめです。実際の間取りや、壁の状態、家具等の配置などを考えてベストな位置を探してください。
制震ダンバーはバランス良く配置する必要があります。
基本的にダンパーの向きと方向が同数になるように配置してください。また、建物の片側に固めて配置することはせず、全体に効かすことをイメージして配置してください。

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