木造4号建築でも構造計算は大切です

日本学術会議「大震災の起きない都市を目指して」(2017年8月)で、次のように提言されています。

四号建築物は、確認申請時に構造計算書が不要であるだけでなく、この規定の筋違や合板壁などの必要壁量は、構造計算を行った場合に必要な耐震等級1の 壁量より少なく、規定通りの建築物の耐震性能は十分とは言えない。P10より抜粋

さまざまな研究などから耐震等級3以上ないと震度7クラスの大地震には耐えられないと言われていますが、4号建築の壁量計算では耐震等級1の0.75倍程度の壁量しか定められていないため、震度7クラスの地震に耐えるだけの壁量からすると2倍の開きがあることになります。
(耐震等級1の地震力を、耐震等級2では地震力を1.25倍に割増し、耐震等級3では地震力を1.5倍に割増します)